その未知なる恐怖は時空を超えてやってくる!
とある郊外の住宅街で幼い息子と娘を育てているシングルマザー、マディソン(アリ・ラーター)は、夜ごと繰り返される不気味な出来事に悩んでいた。家の中で謎の発光現象や震動が発生し、顔面が溶け、体が血まみれの怪人がどこからともなく出没するのだ。警察には相手にされず、超常現象の専門家も何かに脅えて逃げ出してしまい、原因はまったくわからない。やがて壁や天井からも現れるようになった怪人の恐怖はエスカレートし、マディソンの子供たちまで襲い始める。その極限状況のさなか、インターネットで怪しげな研究所の存在を知ったマディソンは、科学教師の恋人ニックとともに本格的な調査を開始。やがてマディソンが突き止めたのは、時空の概念を超えた驚愕の真実だった……。
家の中で不気味な物音がしたり、ひとりでにドアが開いたり、目の前を人影がよぎったりすれば、それは悪霊による“呪い”の始まりに違いない。家族の身を守る手段はたったひとつ。高潔で有能なエクソシストや心霊ハンターに助けを求め、入念なお祓いを行ってもらうしかないのだ。しかし、もしもこの世ならぬ怪現象の原因が“呪い”ではなかったらどうすればいいのか……?インディペンデント映画界の新鋭たちが集うSXSW(サウス・バイ・サウスウエスト)映画祭で大反響を呼んだ『ディアボリカル』は、まさに対処不能な異常事態に陥った一家の運命を描くハイクオリティ・ホラーである。
『アザーズ』『パラノーマル・アクティビティ』『インシディアス』『死霊館』……etc. これらホラー史上の傑作を彷彿とさせる〈家の中に何かがいる〉シチュエーションが、中盤以降、予想もつかないスリルと衝撃に変貌。観る者はSF的ギミックを炸裂させた斬新なストーリー展開に愕然とし、〈時空を超えてやってくる恐怖〉の正体に息を飲まずにいられない。TVドラマ「HEROES/ヒーローズ」や『バイオハザード』シリーズの美人女優アリ・ラーター以外は無名のスタッフ&キャストが放った本作は、ありふれた“呪い”を凌駕する新たな恐怖の創造に挑み、あらゆる観客に未知の極限体験をもたらす野心作なのだ。
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