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家の中で不気味な物音がしたり、ひとりでにドアが開いたり、目の前を人影がよぎったりすれば、それは悪霊による“呪い”の始まりに違いない。家族の身を守る手段はたったひとつ。高潔で有能なエクソシストや心霊ハンターに助けを求め、入念なお祓いを行ってもらうしかないのだ。しかし、もしもこの世ならぬ怪現象の原因が“呪い”ではなかったらどうすればいいのか……?インディペンデント映画界の新鋭たちが集うSXSW(サウス・バイ・サウスウエスト)映画祭で大反響を呼んだ『ディアボリカル』は、まさに対処不能な異常事態に陥った一家の運命を描くハイクオリティ・ホラーである。

『アザーズ』『パラノーマル・アクティビティ』『インシディアス』『死霊館』……etc. これらホラー史上の傑作を彷彿とさせる〈家の中に何かがいる〉シチュエーションが、中盤以降、予想もつかないスリルと衝撃に変貌。観る者はSF的ギミックを炸裂させた斬新なストーリー展開に愕然とし、〈時空を超えてやってくる恐怖〉の正体に息を飲まずにいられない。TVドラマ「HEROES/ヒーローズ」や『バイオハザード』シリーズの美人女優アリ・ラーター以外は無名のスタッフ&キャストが放った本作は、ありふれた“呪い”を凌駕する新たな恐怖の創造に挑み、あらゆる観客に未知の極限体験をもたらす野心作なのだ。

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その未知なる恐怖は時空を超えてやってくる!

とある郊外の住宅街で幼い息子と娘を育てているシングルマザー、マディソン(アリ・ラーター)は、夜ごと繰り返される不気味な出来事に悩んでいた。家の中で謎の発光現象や震動が発生し、顔面が溶け、体が血まみれの怪人がどこからともなく出没するのだ。警察には相手にされず、超常現象の専門家も何かに脅えて逃げ出してしまい、原因はまったくわからない。やがて壁や天井からも現れるようになった怪人の恐怖はエスカレートし、マディソンの子供たちまで襲い始める。その極限状況のさなか、インターネットで怪しげな研究所の存在を知ったマディソンは、科学教師の恋人ニックとともに本格的な調査を開始。やがてマディソンが突き止めたのは、時空の概念を超えた驚愕の真実だった……。

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アリ・ラーター/Ali Larter  ==マディソン==

1976年2月28日、アメリカ・ニュージャージー州生まれ。13歳でモデルの仕事をはじめ、ロサンゼルスで演技を学ぶ。「シカゴホープ」「ドーソンズ・クリーク」など多くのTVドラマに出演し、99年『バーシティ・ブルース』でスクリーンデビューを果たす。『ファイナル・デスティネーション』(00)『デッドコースター』(03)では中心人物の1人クレア役を演じ、『キューティ・ブロンド』(01)では、リーサ・ウィザースプーンと共演。日本でも人気を博した、海外TVドラマシリーズ「HEROES」(06~10)でメインキャストを務め知名度が高まる。その後、『バイオハザードⅢ』(07)『バイオハザードⅣ アフターライフ』(10)など人気作にも出演。2015年11月には、ヒラリー・スワンク、エミリー・ロッサムとの共演作『サヨナラの代わりに』の日本公開が控えている。
アルジュン・グプタ/Arjun Gupta  ==ニック==

アメリカ・フロリダ州生まれ。09年にヒットドラマ「ナース・ジャッキー」シリーズ(09~12)でTVデニューを飾り、看護師チームの一員サムを演じた。13年全米映画俳優組合賞のアンサンブル演技賞コメディ部門に、他の共演者とともにノミネートされた。また、スクリーンデビュー作の『Motherhood』(09)では、ユマ・サーマン、ミニー・ドライバーと共演を果たし、アル・パチーノ、クリス・ウォーケンと共演した『ミッドナイト・ガイズ』(12)に出演している。現在は、ヒットTVシリーズ「殺人を無罪にする方法」で、ヴィオラ・デイヴィスと共演している。
マックス・ローズ/Max Rose
==ジェイコブ==


本作がスクリーンデビュー作となる。
独特な声と素晴らしい演技で、今後活躍が期待されている若き俳優。
クロエ・ペラン/Chloe Perrin
==ヘイリー==


2007年8月12日、アメリカ・テキサス州生まれ。CBSシリーズ「Reckless(原題)」(14)に出演。2015年8月公開の『ジュラシック・ワールド』でもイタリア人の女児役として出演している。
パトリック・フィッシュラー/Patrick Fischler  ==ハミルトン==

1969年12月29日、アメリカ・ロサンゼルス生まれ。演劇を学ぶためにニューヨーク大学に進学し、演技の分岐点となったアーサー・ミラーの舞台「After the Fall」での主演を含む、多くの舞台に出演した。彼のスクリーンデビューは、キアヌ・リーブスの出世作『スピード』(94)での、オープニングで、エレベーターのボタンを押す男の役だった。その後、『マルホランド・ドライブ」』(01)では、“夢を見た男”として世間に認識され、『ブラック・ダリア』(06)で、ヒラリー・スワンク、スカーレット・ヨハンソンと共演、『2ガンズ』(13)では、マーク・ウォールバーグ、デンゼル・ワシントンと共演を果たした。また、エミー賞受賞のTVシリーズ「マッド・メン」(08)での演技が高い評価を受け、映画だけでなく数多くのTVドラマでも活躍している。今後の待機作として、カメオ出演をしたウォーレン・ベイティ監督の新作や、コーエン兄弟の「Hail, Caesar!」がある。
キャスト



アリステア・ルグラン/Alistair Legrand  ==監督/脚本==

フランスで生まれ、アメリカ育つ。幼少期から映画が好きで、カナダの映画学校に行くまで、映写技師として活動していた。ロサンゼルスに移り住むと、自らオンラインで発掘したバンドのミュージックビデオの資金援助するために、CM業界で働き始める。Data Romance、Mark Lanegan、Bring Me The Horizon などのミュージックビデオ制作で、すぐにその優れた撮影スタイルを発揮。そして今回、初作品となる『ディアボリカル』の監督・脚本を手掛け、美と恐怖を融合させた1本に仕上げた。

ルーク・ハーヴィス/Luke Harvis  ==脚本==

アメリカ・フィラデルフィア生まれ。ベトナム戦争を題材にした『フルメタル・ジャケット』(87)を幼少期に観て以来、映画制作に携わることを夢見ていた。ジョージア州サバンナにある映画学校に通った後、バンド活動をしていたが成功しなかった。そして30代前半となった現在、ロサンゼルスに住みながら脚本家として活動している。

ロス・M・ディナースタイン/Ross M. Dinerstein  ==製作==

アメリカ・ヒューストン生まれ。映画・テレビの制作会社Campfireの創設者/CEO。ここ12年で25本以上の映画の製作に携わり、最も成功を収めているインディペンデント映画プロデューサーのひとりである。01年ミラマックス社の調達部門でキャリアをスタートさせた彼は、Campfireを創設前から数多くの作品を担当。ジョナサン・リーベスマン監督作で、2009年サンダンス映画祭出品作品『実験室KR-13』(08)、『ディヴァイド』(11)、『THE DAY ザ・デイ』(11)、『ディスコード-DISCORD-<未>』(12)、『MR. JONES (原題)』(13)、『ディスコード/ジ・アフター<未>』(14)と言った、“ミッドナイト・ムービー”の製作に力を注いでいる。また、ドキュメンタリーのヒット作『二郎は鮨の夢を見る』(11)の製作総指揮も務めている。ロドニー・アッシャー監督のホラー・ドキュメンタリー『ザ・ナイトメア』がカリコレ2015/カリテ・ファンタスティック!シネマコレクション2015」で上映する。
スタッフ
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