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リディック(ヴィン・ディーゼル)はひとり、見知らぬ惑星で目を覚ました。一度は宇宙を統べるネクロモンガー族の最高位、ロード・マーシャルの座に就いていたリディックだったが、権力に執着する司令官ヴァーコ(カール・アーバン)の巧みな罠にハマり、今は傷だらけの身体を荒野に横たわらせていた。ヴァーコは、その星をリディックの生まれ故郷フューリア星であると偽り、彼を置き去りにしたのだ。

強烈な太陽と赤茶けた大地、そして朽ち果てた文明。リディックのサバイバルは、そんな過酷な環境のなかで始まった。あるときリディックは、その侘しい大地の向こうに緑の世界があることに気づく。そこで無人となって久しいシェルターを発見したリディックは、非常用ビーコンを発信する。自ら賞金稼ぎを呼び寄せ、その宇宙船を奪って脱出しようという危険な計画だ。

大金が賭けられたリディックの首を狙って2組の賞金稼ぎがやってきた。最初に到着したのは、マチェーテを振り回すサンタナ(ジョルディ・モリャ)、ディアス(バティスタ)ら破壊的で野蛮な7人組の傭兵部隊。続いてやってきたのは、ジョンズ(マット・ネイブル)というボスが率いる4人で構成されたプロフェッショナルな一団。そのなかには女だてらにバツグンの腕を誇るスナイパー、ダール(ケイティー・サッコフ)もいた。睨み合う両チームをあざ笑うかのように、神出鬼没なリディックは賞金稼ぎたちの裏をかき、ひとり、またひとりと血祭りにあげていく。その状況にイラつくサンタナは、ジョンズに敵意をむき出しにするが、驚くことに彼の目的は賞金ではないという。では、一体なぜリディックを追跡しているのか……?

ついにリディックがその姿を現した。鎖で縛り上げる賞金稼ぎたちにリディックはこう告げる。「あと24時間で、この星は地獄と化す」。地獄から脱出するためにも取引を持ちかけるリディック。彼はすでに賞金稼ぎたちの宇宙船の動力源であるノードをひとつ奪い、ある場所に隠していた。それを返す代わりに、残りのノードと船を一隻くれというわけだ。

外では、すべての生命を奪い去るほどの巨大な嵐が近づいていた。そして、吹き荒れる風と雨のなかシェルターを囲んだのは、数えられないほどの未知の生命体だった―。迫り来る大嵐とエイリアンの群れ。それはリディックの言う通り“地獄”のような恐怖だった。脱出までのタイムリミットは24時間。果たして彼らはこの地獄から抜け出ることが出来るのか? ジョンズの本当の目的とは? そしてリディックの運命は……!?