前作から9年を経て「リディック」が三度(みたび)スクリーンに登場したのは製作者たちの情熱と、彼らを支えたファンの熱い想いがあったからだ。リディックをライフワークのように演じ続け、製作も兼任するヴィン・ディーゼルは「デヴィッド(・トゥーヒー)が書いた『ピッチブラック』の脚本を読んだときに、オレはリディックに恋してしまった。彼は真のアンチヒーローだったからだ」と回想する。
リディックに恋したのはディーゼルだけではない。世界中のSFファンやアクションファンも同様にこの宇宙最凶のワルに夢中になり、2004年、ディーゼル×トゥーヒーのコンビによって第2弾『リディック』が作られた。