パリのホテルにこもって最新作を執筆中の小説家と、作家志望の若き愛人。ローマの、娘を奪われた人を信用できない女と、イタリア嫌いのアメリカ人の男。ニューヨークのホテルで客室係として働きながら、現代アーティストの元夫から息子を取り戻そうとする元女優。一見、何の接点もないようなエピソードが、クライマックスに向けて衝撃的な形で交差していく。

本作では3つの場所で起こる別々の物語を綴りながら、愛と信頼、そして裏切りが交錯するミステリーのような世界を構築、ある巧妙な“しかけ”を用意して人間の心理の奥底に入り込んで来る。傷ついた彼らの痛みとともに描かれる愛の物語の向こう側に、ほのかでも確かな希望の灯りと、あなたの心の中にある本当に大切なものが見えてくる。

キャストにはリーアム・ニーソンをはじめ、オリヴィア・ワイルド、ミラ・クニス、ジェームズ・フランコ、エイドリアン・ブロディ、マリア・ベロ、キム・ベイシンガーなど、ポール・ハギスとの仕事を熱望していたという、ハリウッドを代表する魅力的な俳優たちが顔を揃えている。

3つの物語が一つに重なるとき、思いも寄らない真実が浮かび上がり、ラブストーリーを超える愛と絆が観る者の胸をしめつける――。監督と脚本を手がけたのは、『ミリオンダラー・ベイビー』(脚本)で衝撃的なアカデミー賞デビューを果たし、翌2004年の初監督作『クラッシュ』でアカデミー賞作品賞、脚本賞をダブル受賞したポール・ハギス。

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